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海外FXで使えるデビットカードは?入出金の仕組みやメリットも紹介

海外FXで使えるデビットカードは?入出金の仕組みやメリットも紹介

多くのデビットカード提供会社が海外FXでの利用を制限しています。例えば、三菱UFJ銀行や住信SBIネット銀行、りそな銀行、PayPay銀行は、海外FXでの利用を制限していると思われます。

一方、2024年2月に調査した範囲では、三井住友銀行やみずほ銀行、楽天銀行からの説明の中には、海外FXでの利用を制限していると捉えられそうな記載はありませんでした。ただし、実際に利用できるかどうかには不明確な部分があります。

link 使える可能性のあるカードはこちら

上記のように、海外FXで使えるデビットカードは少ないというのが実情です。しかしそれでも、使いすぎのリスクが限定的であることや、審査なしで作れるなどの利点があります。

本記事では、デビットカードの基本的な仕組みやメリット、使えない条件などを説明します。

目次

デビットカードとは?

デビットカードとは、銀行口座と紐づいているカードです。デビットカードを使い、支払いやFX業者への入金をすると、紐づいている銀行口座から資金が自動で引き出されます。

入金の流れ

クレジットカードと異なり、デビットカードでは分割支払いや後払いができません。また、銀行口座の残高以上の決済は行えないことから、クレジットカードのように使いすぎることはないはずです。

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link 各海外FX業者の対応状況はこちら

ちなみに、デビットカードと混同されやすいものとしてプリペイドカードが挙げられますが、仕組みはそれぞれ異なっています。

デビットカードが即時払いができるカードであるのに対し、プリペイドカードは前払い式のカードです。プリペイドカードで支払いをするには、あらかじめ十分な残高をチャージ(入金)しておく必要があります。

link プリペイドカードの仕組みはこちら

海外FXでデビットカード送金をする手順や仕組み

多くの海外FX業者は、デビットカードでの入金や出金に対応しています。ここでは、デビットカードを使って海外FXに入出金する手順と仕組みについて紹介します。

入金する際の手順と仕組み

まず、デビットカードで海外FX業者に入金する際、ユーザーは次のような手続きを行います。

  1. 海外FX業者のマイページにログインする
  2. 入金ページにアクセスしてデビットカード決済を選ぶ
  3. 入金額やカード情報などを入力する
  4. 入金ボタンを押してカード会社の決済画面に移動する
  5. 入金額が反映されるのを確認する

また、海外FX業者へ入金する際の一連のやり取りは、以下のように示せます。

入金の流れ

① カード決済ユーザーはFX業者に入金するために、デビットカード決済を行います。
② 引き落とし請求FX業者はカードを発行した銀行等に対し、ユーザーが指定した金額分を請求します。
③ 口座から引き落としFX業者からの請求を受けた銀行等は、ユーザーの銀行口座から即座に請求額を引き落とします。

出金する際の手順と仕組み

デビットカードを使って海外FX業者から出金する際、ユーザーは次のような手続きを行います。

  1. 海外FX業者のマイページにログインする
  2. 出金ページにアクセスしてデビットカード出金を選ぶ
  3. 出金に使うカードや出金額などを入力し、出金申請をする
  4. デビットカードに出金額が反映される

また、海外FX業者から出金する一連の流れは、以下のように示せます。

出金の流れ

① FX業者へ出金依頼ユーザーはFX業者に出金を依頼します。
② 銀行等へ返金依頼FX業者は、カードを提供する銀行等へ返金依頼をします。
③ 口座へ返金銀行等はFX業者からの返金依頼を受け取ると、ユーザーの口座への返金を行います。

デビットカード出金は、上記のように返金処理として扱われます。そのため、FX業者から出金できる金額は入金分までとなります。つまり、利益分の出金はデビットカードではできません。利益分の出金には、国内銀行送金などを使うことが一般的です。

point おすすめできる人の特徴

デビットカードでの入金をおすすめできる人は、クレジットカードで入金しすぎてしまった経験がある人や、クレジットカード作成の審査に不安がある人です。デビットカードでは手数料無料で即座に入金が可能であり、残高以上は入金できません。また、クレジットカード作成時のような審査はありません。

ただし、使えるカードが少ない点は大きなデメリットでしょう。

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海外FXでデビットカードを利用するメリット

デビットカードでの送金を検討している人向けにメリットを紹介していきます。

カード会社に手数料を取られない

銀行送金で海外FX業者に入金を行った場合、無料でできることもありますが、数百円程度の振込手数料が発生することもあります。一方で、デビットカード決済で入金した場合、クレジットカード決済時と同じく、基本的にカード提供会社(銀行等)に支払う手数料はありません。

数百円の手数料とはいえ、回数が増えると大きな負担になり得ます。入金時の手数料を抑えられる点で、デビットカード入金にはメリットがあるといえます。

notice 海外FX業者の入金手数料に注意

一部の海外FX業者は、送金金額が一定額未満の場合に手数料を請求しています。例えば、AXIORYでは入金額が2万円未満の場合、一律1,000円の手数料がかかります。AXIORYのケースでは、1万円入金しても取引口座に反映される金額は9,000円になります。

入金が即時反映される

ほとんどの場合、デビットカードで入金した分は取引口座に即時反映されます。

国内銀行送金で入金した場合は、海外FX業者側や銀行側の処理に時間がかかることがあり、1〜3営業日ほどかかると説明されています。この点を踏まえると、反映を急ぐ場面ではデビットカード入金は便利でしょう。

使いすぎのリスクが限定的

デビットカードで入金可能な金額は、紐づけている銀行口座に預けている金額のみです。

そのため、後払い式であるクレジットカードを使うときのように入金しすぎることはありません。クレジットカードで使いすぎた経験がある人にとって、デビットカードは安心感があるでしょう。

notice トレード資金は別口座で管理しよう

デビットカードと紐づけてある銀行口座に、トレードに使ってはいけない資金が入っていれば、入金しすぎる恐れがあります。そのため、トレード用の資金を入れる口座とそうでない口座を分けておくのがおすすめです。使って良い金額をトレード用口座に毎月入金する形式なら、使いすぎを防ぎやすいでしょう。

カード発行時に審査がない

クレジットカードとは違い、デビットカードを発行する上では基本的に審査が不要です。デビットカードは銀行口座の残高内でしか利用できないため、金融機関にとってリスクが低いからです。

審査が不要なので、仕事や収入の状況に関わらずカードを作れます。さらに、審査が不要なことにより、カードの発行スピードが早いという利点もあります。

不正利用された場合の被害が限定的

利用用途に限らず、カード決済には不正利用のリスクが伴います。海外FXだからといって過度に不正利用に警戒する必要はありませんが、デビットカードの番号などが漏洩すると不正利用される可能性があります。そのため注意が必要です。

ただしクレジットカードと同様で、万が一デビットカードが不正利用されても、被害額は銀行口座の残高までに限定されます。したがって、デビットカードと紐づけた口座に必要な分だけを入金しておけば、被害を抑えることができます。

不正利用補償が定められている

デビットカードの不正利用補償について、より詳しく確認してみましょう。補償条件は利用しているデビットカードにもよりますが、例えば楽天銀行は以下のように定めています。

デビットカード盗難補償規定

第1条 デビットカードの紛失・盗難などの届け出

次の場合、お客さまは直ちに当行カスタマーセンターへご通知いただくとともに、別途所定の手続きにもとづき書面にて届け出てください。また、必ず所轄の警察署にも盗難または紛失の届け出を行ってください。

(ア)デビットカードを紛失したり、盗取・詐取もしくは横領にあった場合

(イ)デビットカード加盟店において、デビットカードにより商品またはサービスを購入するように強要され、かつその購入した商品またはサービスを奪われた場合

(ウ)デビットカードを利用可能な現金自動支払機の設置場所において、デビットカードにより現金を引き出すように強要され、かつその引き出された現金を奪われた場合

(エ)偽造・変造されたデビットカードを他人に不正使用されたことにより被害にあった場合

出典:楽天銀行

デビットカード盗難補償規定

第2条 補償の対象期間および限度額

第1条の事由によりお客さまが被った損害のうち、当行所定の審査のうえ相当と認めたものに対して、当行所定の方法により、損害の全部または一部を当行が補償します。ただし、補償は当行が通知を受理した日の30日前以降、受理した日から60日後までの91日間に行われた不正使用による損害に対して行われ、1口座当たり年間100万円を限度とします。

出典:楽天銀行

海外FXでデビットカードが使えない原因

デビットカードで入金ができない場合は、原因について調べましょう。ここからは、デビットカードでの入金に失敗した際に考えられる原因を順番に紹介します。

カードブランドが対応していない

入金に使えるデビットカードは、利用するFX業者が対応しているカードブランドが付いたもののみです。そのため、入金先のFX業者がどのカードブランドに対応しているかは、事前に調べておきましょう。

ここでは例として、代表的な海外FX業者の対応状況を記載します(2024年2月時点)。

業者別デビットカード対応状況

海外FX業者入金出金
AXIORYVISAMastercardJCBUnionPayVISAMastercardJCBUnionPay
BigBoss未対応未対応
HFM対応停止中対応停止中
IS6FXVISAMastercardJCB未対応
Titan FXVISAMastercardJCBVISAMastercard*1
Traders TrustVISAMastercardJCBVISAMastercardJCB

*1JCBのデビットカード・クレジットカードで入金し、その入金分を出金する場合、その他の手段(国内銀行送金やbitwalletなど)で出金することになります。

VISAやMastercard、JCBには、多くの業者が対応しています。一方で、アメリカン・エキスプレスやダイナースクラブに対応している業者はありませんでした。

この結果から、海外FXで利用したい場合、基本的にVISAやMastercard、JCBのデビットカードを作る必要があるといえるでしょう。

カード会社が海外FX業者への送金を禁止している

海外FX業者が対応しているブランドのカードであっても、デビットカードの提供会社が禁止している場合、海外FXでの利用はできません。

2024年2月に調査した範囲では、三井住友銀行やみずほ銀行、楽天銀行からの説明の中では、海外FXでの利用を制限していると思われる記載は見当たりませんでした。しかし、多くのカード提供会社は制限しています。

そのため、利用できなかった場合は、カード提供会社への問い合わせも検討してみて下さい。

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その他の原因

海外FXへの入金ができないその他の原因として、以下を挙げることができます。

  • 銀行口座の残高が不足している
  • 入力した情報に誤りがある
  • カードの有効期限が切れている

基本的なことですが、入金に失敗した場合はこれらの点も確認してみて下さい。入金ができない原因が不明なら、FX業者のカスタマーサポートを活用してみると良いかもしれません。

なお、FXONでは年中無休でカスタマーサポートを提供しており、入出金や取引に関するご質問を受け付けています。ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせ下さい。

また、最大1,000倍のレバレッジや 0pips〜の有利なスプレッドを活かした取引もぜひお試し下さい。

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海外FXで使える可能性があるデビットカードは?

どのデビットカードなら使える可能性があるのでしょうか。2024年2月にFXON編集部で調査したところ、三井住友銀行や楽天銀行などの一部のデビットカードについては、場合によっては使えそうだと考えられる状況でした。

この結果について記載します。*1

*1いずれも2024年2月時点の情報です。

使える可能性があるデビットカード

「使える可能性が数十%以上はあるだろう」という程度ではありますが、以下の3つのデビットカードについては、使える可能性があります。

三井住友銀行のカード(VISA)

三井住友銀行が提供しているデビットカード「SMBCデビット」は、VISAの加盟店での支払いに対応しています。

このカードが利用できない加盟店についての説明は以下の通りで、海外FXやFXなどを示唆している説明は見当たりません。

利用制限に関する記載

Visaが利用いただけない場合

1.月額料金の支払い
2.高速道路料金
3.飛行機の機内販売サービス
4.ガソリンスタンド
5.インターネットサービスプロバイダーなど
6.オンラインカジノなど、一部カジノでのお支払い
7.資金移動(送金)が可能なアカウントへのチャージ取引 など

※交通系ICカードへのチャージは除く

※その他、弊社判断により上記以外のお取引においても、ご利用いただけない場合がございます。

出典:三井住友銀行

会員規約の中にも「FX」「外国為替証拠金取引」「投機」などの表現は見当たりませんでした。

利用停止条件の中に「換金性商品を連続して購入しようとする場合」という記載があり、これは海外FXへの入金を短時間で何度も行ったという状況も含むと考えられますが、海外FXやFXでの利用を特別に規制してはいない様子です。

SNSを調べてみたところ、「利用できる」といった口コミ(2020年の投稿)もあれば、「利用できない」とする意見(2023年の投稿)も見られるという結果となっています。

link SMBCデビット会員規約

なお、SMBCデビットの新規申込みは、2023年11月22日で終了しています。そのため、このデビットカードを新しく作ることはできません。

しかし、Oliveフレキシブルペイという多機能カードを新規で作ることはできます。Oliveフレキシブルペイはモード切り替えが可能なカードで、「デビットモード」で使うとデビットカードとしての利用ができます。

Oliveフレキシブルペイのデビットモードの利用条件を見てみると、海外FXでの利用ができると思われる記載がありました。

Oliveフレキシブルペイ利用条件

画像引用:三井住友銀行

上記の囲い枠の左側には「換金性商品※3」との記載があり、その「※3」を補足する形で、以下の説明があります。

換金性商品についての脚注

※3 新幹線のチケットや貴金属など、換金性の高い商品/株式・債券・外貨・仮想通貨の購入、投資信託などの金融商品の決済にかかるお取引/海外加盟店における外国為替取引(FX)等

出典:三井住友銀行

上記は海外FXでの利用を許容していると思われる表現です。

ただし、商品説明書を見ると、サービスを提供する三井住友カードの定めによって、利用できないケースがあることが明記されています。以下は、商品説明書の該当部分の抜粋です。

利用方法に関する記載

※Visaカードが使える世界中の店舗、インターネットショップの中でも、高速道路料金や機内販売、ガソリンスタンド、電気・ガス等の公共料金等のお支払いにはご利用いただけない場合があります。また、iDが使える国内の店舗の中でも、飲料自動販売機等、一部店舗でのお支払いにご利用いただけない場合があります。その他、ご利用先の利用環境や、三井住友カードの定めによりご利用いただけない場合があります。

出典:Oliveフレキシブルペイ商品説明書

Oliveフレキシブルペイは、三井住友カードと三井住友銀行が両者で提供しているカードです。そのため、問い合わせ先は両者のいずれかになります。

三井住友銀行への問い合わせは、三井住友銀行の利用者向けページやアプリから「問い合わせ」をクリックし、操作を進めるといった手順を踏むと行えます。

みずほ銀行のカード(JCB)

みずほ銀行は、JCBブランドのデビットカードを提供しています。そのデビットカードが利用できない加盟店については、以下の通り記載されています。

利用制限に関する記載

一部の店舗ではみずほJCBデビットをご利用いただけません。

<利用できない加盟店>
携帯電話、新聞、インターネットプロバイダー、一部のタクシー、レンタカー、ホテル、高速道路料金、機内・車内販売、サブスクリプション料金等

詳しくは、ご利用不可加盟店をご確認ください。

出典:みずほ銀行

海外FXで利用できないことを示す表現は見当たらなかったため、利用できる可能性はあります。ただし、実際に使えるかどうかを判断するには情報が足りないので、作成することを検討している場合は、サポートに問い合わせておくほうが良いでしょう。

みずほ銀行への問い合わせページには、以下のリンクからアクセスできます。

link チャットサポート窓口はこちら

link 問い合わせフォームはこちら

楽天銀行のカード(VISA・Mastercard・JCB)

楽天銀行は、VISAとMastercard、JCBのデビットカードを提供しています。

これらのデビットカードが利用できない場合としては、以下のケースが挙げられています。

利用制限に関する記載

以下のケースでは、ご利用いただけません。

・高速料金のお支払
楽天銀行デビットカード(JCB)を利用した高速料金のお支払

・海外での利用時
オンラインカジノ等、一部の海外加盟店でのご利用

・楽天Edyへのチャージ(入金)登録について
楽天銀行デビットカードを利用した楽天Edyへのチャージ(入金)の登録

・ガソリンスタンドで給油される場合
10,000円以上の普通預金口座残高が無い場合

出典:楽天銀行

利用できると明言されているわけではありませんが、明確に禁止されているわけでもありません。

また、SNSを調べてみると、楽天銀行のデビットカードが使えたといった投稿が複数見つかります。その一方で使えないとの口コミもあり、一部の海外FX業者への入金は現在も可能なのかもしれません。

link 楽天銀行の問い合わせ窓口はこちら

notice 高い期待は持てない

いくつかのデビットカードには使える可能性があります。しかし、1年後には使えなくなっているということも十分に考えられます。参考情報として、クレジットカードである楽天カードや三井住友VISAカードが、海外FXでの利用を制限しているとのことは、公式サイトに明記されています。

規制されづらい手段を選ぶなら、仮想通貨(暗号資産)送金が最も良い選択肢でしょう。そのほか、国内銀行送金やオンラインウォレットでの送金も、比較的長く使える手段だと考えられています。

使えない可能性が高いデビットカード

以下の4つのデビットカードは、海外FXへの入金に使えない可能性が高いです。

これらのカードの利用規約などには、海外FXなどの入金に使えない旨が明記されています。

それぞれ説明します。

三菱UFJ銀行のカード(VISA・JCB)

三菱UFJ銀行は、VISAとJCBのデビットカードを提供しています。いずれのデビットカードの説明にも、海外FXでの入金には使えないと思われる記載があります。

VISAのデビットカードについて見てみましょう。利用できない加盟店一覧を記載した資料には、以下の記載が含まれていました。

セキュリティコードの再送方法

画像引用:三菱UFJ銀行

JCBのデビットカード向けの資料には、以下の記載がありました。

三菱UFJ-JCBデビットの利用いただけない加盟店

画像引用:三菱UFJ銀行

以上より、三菱UFJ銀行が提供するデビットカードは入金に使えない可能性が高いといえます。

なお、SNSで情報を探してみたところ、「三菱UFJ銀行のデビットカードを使ったところ、海外FXはダメらしく弾かれた」といった口コミが見つかっています。

りそな銀行のカード(VISA)

りそな銀行はVISAのデビットカードを提供しています。このデビットカードに関する説明の中には、海外FX関連の利用を制限する旨が書かれているものがあります。

以下はその記載の引用です。

利用制限に関する記載

日頃は、りそなデビットカードをご利用いただきまして、ありがとうございます。

2020年5月1日から諸般事情により、りそなデビットカードにおける「証券取引及び金融商品取引(海外FX含む)」のご利用を制限させていただきました。

出典:りそな銀行

「海外FX」と明言されていることもあり、海外FXへの入金には使えない可能性は高いでしょう。また、参考としてSNSで情報を探してみたところ、りそな銀行のデビットカードは使えないとの口コミが複数見つかりました。

住信SBIネット銀行のカード(VISA・Mastercard)

住信SBIネット銀行は、VISAとMastercardのデビットカードを提供しています。その両方ともが海外FXへの入金に使えない可能性が高いと思われます。

以下のように、利用できない加盟店の中に「外国為替証拠金取引」が含まれています。

利用制限に関する記載

以下の場合、MastercardまたはVisa(※お手持ちのカードブランド)のマークがついているお店でもデビットカードはご利用いただけません。

・外国為替証拠金取引、オンラインカジノ、海外宝くじの購入等、当社にて不適切と判断した取引の場合

・加盟店側で当社デビットカードの利用を制限している場合

・1回あたり1,000円未満のGoogle Payを利用したSuicaへのチャージ

・当社判断にて利用制限している加盟店の場合

加盟店の業種や利用形態その他当社の判断により、ご利用いただけない場合がございます。

また、下記加盟店以外にも取引を制限している場合がございます。ご了承ください。

出典:住信SBIネット銀行

なお、SNSなどを調べてみたところ、一部だけですが「使えない」との口コミは見つかりました。

PayPay銀行のカード(VISA)

PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)はVISAのデビットカードを提供しています。このデビットカードについても、海外FXへの入金には使えない可能性が高いと考えられます。

利用できない加盟店として「海外投資・投機・仮想通貨等の金融商品を取り扱う加盟店」という記載があります。以下は該当箇所の引用です。

利用制限に関する記載

VISAマークのあるショップでも以下のケースではご利用いただけません。

高速道路料金、航空機の機内販売、当社判断にてご利用を制限しているショップ(「NETELLER」、「TSUTAYA DISCAS」、「JR西日本 SMART ICOCAクイックチャージ(新規登録のみ)」、「SAPICAオートチャージ(新規登録のみ)」)、海外投資・投機・仮想通貨等の金融商品を取り扱う加盟店、送金事業者(オンラインカジノや金融商品購入等)、当社が利用が適当でないと判断した加盟店、公序良俗に反する可能性のある商品・サービス等の取り扱いのある加盟店

出典:PayPay銀行

口コミを調べてみたところ、PayPay銀行の前身であるジャパンネット銀行のデビットカードについては、「利用できる」といった口コミや説明が複数存在します。しかし、それらは2020年などの古い口コミであり、現状では参考にしづらい情報だといえます。

なお、使えないとの口コミも複数存在しています。

bitwallet経由なら送金に使えることも

海外FXへの入金にデビットカードを使えないケースは多いと考えられます。しかし、その場合でも、オンラインウォレットのbitwalletを経由すれば、デビットカードを使った入金ができる場合があります。

bitwallet経由で入金する方法は、以下のようになります。

オンラインウォレット経由の入金

bitwalletを経由することで、出金も可能となります。bitwalletからの出金は銀行口座への出金であり、出金時は以下のような流れになります。

オンラインウォレット経由の出金

先述の通り、bitwalletからの出金は銀行口座への送金であり、デビットカードでの出金(返金処理)とは異なります。しかし、デビットカードと紐づいた銀行口座に出金すれば、実質的にはデビットカードを使った出金と同様の処理になります。

bitwalletについての補足

なお、bitwalletは以下のカードブランドに対応しています。

  • VISA
  • Mastercard
  • ダイナースクラブ
  • アメリカン・エキスプレス
  • Discover Card

また、bitwalletは海外FX業者の間でよく利用されているオンラインウォレットで、対応している海外FX業者の例として、以下を挙げることができます。

  • XMTrading
  • HFM
  • BigBoss
  • Traders Trust
  • Titan FX
  • FBS

海外FXでデビットカードを利用する際の注意点

デビットカードには、以下のようないくつか注意点があります。

海外FXへの入金に使えるデビットカードを持っている場合でも、そのデビットカードを利用するかどうかは、上記の注意点も考慮して決めましょう。

デビットカードへ利益の出金はできない

デビットカードでは、クレジットカードと同様に入金額と同じ金額までしか出金ができません。利益を出金するには、主に銀行送金を選択することになるでしょう。

link 海外FXでおすすめの銀行はこちら

このようなルールは、マネーロンダリングを防ぐために設けられています。

出金が反映されるまでに時間がかかる場合もある

デビットカード出金は、カード会社や出金額などの状況によっては、銀行口座に返金されるまでに時間がかかる場合があります。例えば、三井住友銀行のデビットカードは、早い場合で2日~3日、遅い場合2週間ほどかかることもあると明記されており、返金までの時間は変動します。

memo 出金完了までの時間についてはこちらをご覧下さい

他人名義のカードは利用できない

海外FX業者への送金には、自分の名義のデビットカードのみ使用できます。他人名義のカードを利用することは、マネーロンダリングを防ぐために厳しく禁止されています。

たとえ家族名義のカードであっても、他人名義のカードであることには変わりないため、使用はできません。また、自分の名義のカードでも、ローマ字の綴りが海外FX業者に登録している口座名義と異なる場合、他人名義のカードとみなされる可能性があります。

使えるカードが少ない点に注意

デビットカードは便利な送金手段の1つです。

しかし、利用できるカードが少ない点には注意して下さい。使えるカードが今後さらに少なくなることも十分考えられる状況なので、国内銀行送金やオンラインウォレットといった他の手段の利用を検討してみるのも良いかもしれません。

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